よくあるQ&A その1『過去問はいつから解けばよいですか?』
この時期、同じことを考えている受験生が多いかと思いますので紹介します。
【よくあるQ&A その1】 私の志望校は早稲田大学の政治経済学部です! 志望校が明確に決まっているのなら、『多くの参考書を解く』よりも『過去問に絞って勉強』した方が良いのではないですかと思うのですが、間違っているでしょうか?
【回答】 現時点であなたの偏差値が60後半あれば過去問演習をしても大丈夫です。 しかし、そうでなければ参考書から完璧にしていきましょう。
もちろん、「どんな単元が出題されることが多いのか」は、把握しておいた方がいいと思いますが、本格的に解いてみるのは上記のレベルに達していた方がいいです。
9月に入り、受験生の皆さんは焦りが出始めている頃だと思います!基本的な参考書を解いている人はさらにその気持ちが強いでしょうね。そのため、早く次に進みたくなり、『受験勉強の最終段階』とも言える過去問に手を伸ばしたくなる人が大勢います。
しかし!ただ過去問を解くことに意味はありません。
よく考えてみてください。 基礎が無い段階で、難関大学の過去問を初見で解けるでしょうか?過去問の答えを丸暗記しても仕方ありませんよ!
過去問とは、その大学の入試において傾向と対策を学び備えるためのものです。
ですから、過去問に入る段階というのは基礎力と応用力を鍛えた上でさらに傾向を探る段階なのです。
そして、ポイントはあくまで傾向ということです。
今まではこの大学はこのような傾向の問題が多かったなぁ…というものですね。つまり絶対この問題が出ます!という約束ではないのです。
最近は入試の変動が激しいです。傾向のみで戦うのは最も危険です。来年、全く違う傾向の問題が出てきた時にどうしますか?基礎力と応用力が不安定のままで戦えますか?
基礎は当然必要です。そして、それを使いこなす応用力も身に着けなければなりません。
そのためには、参考書で自学自習するのが一番確実です。
受験の近道を皆さん探そうとすると思いますが、皆さんの考えているような近道はありません。
基礎を完璧にして、応用力を身に着けるのが大前提。 そして、一冊の参考書をまずは完璧にしていく。
さらに近道は、自学自習でどんどん先に進むこと。これが近道。
先に進む時間が早いほど、復習の時間がとれ定着が高まります。そこまで完璧になれば、過去問で傾向と対策に備えるのです!
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